この回からペン入れが完全デジタル方式になり、全体的に線がとってもキレイになっております。
作業中の拡大縮小も自由自在なので、ミリペンでは少々無理があった小さいコマ内の描き込みも容易に!うーん、デジタル万歳!!
それと、この回では武美ちゃんのお母さんが初登場。上巻ではこれ以降彼女の出番はありませんが、下巻では非常に重要な役回りで再登場します。お楽しみに〜。
あと、仮面ドライバーの元ネタはモチロン言うまでも無く、黒いボディで真っ赤な目のあのお方です。あの主題歌はガチで名曲!
〜第8話〜
女の子なのにタケちゃんってあだ名だったらちょっと嫌だろうなあ、と思ったんでことらちゃんにそう呼ばせる事にしました(笑)。
このあたりから謎の部分や物語後半への伏線等も色々と提示されていきます。全ての謎の真相は下巻にて!?
…実は、自分の漫画の中で「ちゃんとした伏線」をはるというのは初めての経験なので、自分でも内心ちょっとドキドキなのはヒミツですヨ。
〜第9話〜
8ページほぼ全てがアクションシーンな上、セリフの量も少なめのこの第9話。
マジキュー掲載時は一瞬で読み終わっちゃう内容だったので、当時は少々あせりました(笑)。
この辺りから今後も8ページで続けていく事に限界を感じはじめ、マジキュー側と増ページの交渉を開始。
ちなみに、この回のアクションシーンは自分では結構お気に入りだったりします。
〜第10話〜
あっという間に読み終わっちゃう回後編(笑)。
武美ちゃんのアクションは基本的に全て「カウンターからの連続攻撃」になるように心がけて描いています。
尺の都合で最後の龍美ちゃんVS武美ちゃんのシーンをカットしなければならなかったのが少々心残りですが、
案外このカット版の方が漫画としてのテンポはよくて読みやすいのかも知れませんね。
それにしても武美ちゃんは強い、強すぎる。
おそらく自分が今まで生み出してきたキャラクターの中では、ぶっちぎりで強い存在なのではないかと思われます。
〜第11話〜
強化合宿編前編。
この強化合宿編は、前2回の模擬戦闘編に反して非常にセリフ等が多く、8ページのわりにはなかなか読み応えのある内容に。
どうでもいいけど、ポワトリンとかみたいな不思議少女コメディものの特撮って、今後はもうやらないのかなぁ。
〜第12話〜
強化合宿編中編。
武美ちゃんの可愛い一面が結構色々垣間見られる貴重かつ重要な回です。
そして、なんといっても特筆すべき点は、珍しくサービスシーン的な内容が漫画内に盛り込まれているという事(笑)!
掲載誌は一応今をときめく萌え雑誌だというのに、サービスシーンが珍しい存在とはこれいかに!?
…いや、いつも誌面の空気を読めない漫画ばっかり描いちゃってて、ホントすみません、マジキューさん…。
あと、この回には地味に超星神シリーズのネタをセリフに仕込んだりもしたんですが、
果たしてマジキュー読者の方々の中で、これが超星神ネタだと気づいた方は何人いたのでしょうか…(笑)。
下手をすると冗談抜きで一人もいなそうな予感。
〜第13話〜
龍美ちゃんは本当に天然のフラガーですね!恐ろしい子…!
そして、いよいよこの物語における「真の敵」が登場。セリフのフォントがいかにも悪そうでいい感じです(笑)。
〜第14話〜
この回から連載ページ数が16ページに増えました。
16ページあると「ちゃんとアクションシーンでキャラ同士の攻防」が描ける事に、当時非常に感動した覚えが…(笑)。
戦闘シーンも今までの「安全が保障された戦い」から「命の危険がある戦い」へとかわり、緊張感もぐっと増したのではないかと個人的には思いますが、いかがなもんでしょうか。
〜第15話〜
武美ちゃんまさかの敗北。
実はこの回を描いた後、武美ちゃんがやられたショックでしばらく精神的に落ち込んだりもしました。
この敗北イベント自体は武美ちゃんというキャラクターを作った時点で既に決まっていたので(あまりにも強すぎて、そのまま健在だと漫画内のパワーバランスを崩してしまうので)、
まあ心の準備もできているし多分大丈夫だろうとは思っていたのですが、まさかこんなに凹む事になるとは…、自分でも正直意外でした。
ストーリーの盛り上げのために思い入れのあるレギュラーキャラを劇中で殺したり出来る作家さんは、ある意味本当に凄いと思います。尊敬。
ちなみに、当初の予定では武美ちゃんは奇襲による敗北ではなく、ミシロとアカハの二人に敗北してしまう予定だったのですが、なんか気が付いたら武美ちゃんが勝っちゃってました(笑)。
これがよく言う「キャラクターが勝手に動き出し、ストーリーを変えてしまう」という現象なのですね。感動。
〜第16話〜
ここに来てようやく、溜めに溜めたともみちゃんの見せ場がやってきます!いやぁ〜、この展開はオイシイですね!
この「絶体絶命のピンチに、ともみちゃんが過去最強のロボットを引き連れて助けにきてくれる」というシーンは、
ストーリーの全体的な構成が固まった一年以上前から早く描きたくて描きたくてウズウズしていたシーンだったので、描いていてとっても楽しかったです(笑)。
ちなみに、当初の予定はネコ・パーフェクトのデザインは今までの「ネコ・シリーズ」と同系統の、もっとメカメカしいデザインだったのですが、
「どうせならここまであの系統のデザインで引っ張っておいて、最後に女の子型になったらもっとオイシイかも…?」などと思い立ち、最終的にこのようなデザインとなったのであります。
結果として、描くの側もテンションも更に大きくあがったり(やっぱり女の子型の方が描いていて楽しいのですw)、
マジキューの読者コーナー宛にネコ・パーフェクトのイラストを描いて送ってくれる(!)大変ありがたい読者の方が生まれてくれたりと、色々良いこと尽くめな感じでした。わーい。
ちなみに、ネコ・パーフェクトに搭載されているAIは、今までの「ネコ・シリーズ」の記憶を引き継いだ従来型の面々と同様のAIとなっております(笑)。
…てな感じで、「麒麟町ぼうえいぐみ(上)」いかがでしたでしょうか?
もし楽しんでいただけたという方は、
掲示板等で感想やらなにやらいただけると非常に嬉しいですよ〜。
ちなみに、下巻は早ければ今年の10〜11月頃になるのではないかと思われます。
マジキューでの連載の方は、ちゃんと無事プロット通りに内容を収めきれれば8月25日発売号の「マジキューvoi30」にてひとまずの最終回を迎える予定です(場合によっては後ろにずれる可能性アリ)。
ちゃんと原稿を落としたりせずに順調にいければ、vol27からは4ページ増の20ページ、それ以降も状況次第でページ数を増やしていただける予定ですので、お楽しみに〜!
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